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夏目漱石内坪井旧居(5番目の家)

漱石が熊本で最も長く住んだ家です。
新婚だった鏡子夫人と暮らし、1899年(明治32年)には長女・筆子(ふでこ)がこの家で生まれました。
産湯に使ったとされる井戸が今も庭に残っており、「安々と海鼠(なまこ)の如き子を生めり」という句を詠んでいます。
鏡子夫人は後年、「熊本で住んだ家の中で一番良かった」と回想しています。
教え子で後に物理学者・随筆家となる寺田寅彦らも頻繁に訪れ、文学的な交流の場ともなりました。

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